日産とホンダが合流。2025年はどんな年になるのか。

この年末に日産とホンダの業務提携という大きな話題が飛び込んできました。2025年も様々な動きがありそうですね。2025年以降の自動車をめぐる未来を、少し考えてみました。お付き合いください。

ガソリンが5円の値上がり!その訳は?

 

政府が石油元売り各社に支給している補助金が縮小され、180円程度に値上がりとなりました。地方においては通勤や生活の足としてガソリン車は欠かせない移動手段となっています。急激な価格変動は生活やビジネスに直撃してしまいますから一番の困りものです。そもそも原油高騰は輸入に頼っている産油国の紛争や緊張、供給抑制など、供給側の不安定性から端を発し、円安による輸入コストも影響しています。補助金頼みでは吸収しきれず石油エネルギーの不安定感は長期的になるのかもしれませんね。

ならばEVという選択肢がある。

 

地方の生活の足ということで考えれば、日産「サクラ」のような軽自動車規格の電気自動車(EV)で十分事足りるのですね。家庭充電で生活圏の行動は十分カバーできます。ならば電力とはいいつつ、電力料金の値上げ実態を見ればわかる通りで日本の電力は全体の60%が火力発電(石油)に頼っている状態です。それでも自然エネルギーや新世代の原子力発電などの方向性が示されている分、海外の都合に翻弄される石油エネルギーに頼るよりは見通しが明るいのではないでしょうか。

出典:日産自動車ホームページより https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/sakura.html

こうしている間にも新しい技術が次々と開発されています。

 

EVのネックである航続距離の問題も、走行しながら充電を行う「非接触型のワイヤレス充電」開発が進められています。高速道路に設置されれば一挙に解決します。また世界でトップレベルのハイブリットエンジンも、開発が進められる「合成燃料(e-fuel)」との相性がいいと言われています。その他大容量の全固体電池、水素燃料電池など、このように水面下では様々な技術革新はよどみなく続けれています。技術大国日本の底力は健在です。
※e-fuelは二酸化炭素(CO2)と水素(H2)を原材料として製造する石油代替燃料。

出典:資源エネルギー庁HPよりhttps://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/gosei_nenryo.html

日本の技術による未来は明るい!

 

NHKの「魔改造の夜」という番組はご存知でしょうか。日本企業3社のエンジニアチームが無理難題の技術競技に挑むのです。そこでは、他社チームの失敗に同じように心を痛め、同じように成功を喜ぶといった、参加エンジニアの一体感を見ることが出来、実は一番感動するのです。
海外の合併のようにホンダが日産をのみ込んでしまうといった心配はないと思います。日産はかつてプリンス自動車と合併しましたがプリンスのDNA「スカイライン」ブランドは今日まで続いています。実は世界に先駆けてEVを実用化したのが「日産リーフ」。業務提携を結んでもしっかりリスペクトを伴い各社を尊重して発展していくものだと考えています。むしろ、危機に際して素早く行動できる日本企業の底力を見る思いです。

最後に。

 

様々な問題も悲観的に捉えていては、物事は何一つ動き出しません。前向きに捉え問題解決に向かった結果が今日なのです。2025年もそんな心意気で進んで行きたいものです。今年もサンエスエンジニアリングをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。来たる2025年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

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