水あか専用クリーナーと強力アイアンクリーナーの使い分け。

秋の悪天候に備え洗浄剤の準備はお済みですか?頑固や汚れにはサンエスエンジニアリング の人気商品、酸性系クリーナーの「水あか専用クリーナー」とアルカリ系クリーナーの「強力アイアンクリーナー」が最適。いずれもボディの鉄分系由来の汚れや鉄粉除去、水あかを強力に落とすクリーナーです。でもどう使い分ければ良いのか?今回は解説してみたいと思います。

有機物由来の汚れにはアルカリ性洗浄剤、
無機物由来の汚れには
酸性系洗浄剤と覚えよう。

 

アルカリ性洗浄剤の特性は、油分の分解や鳥のフン虫の死骸、カビ汚れなどの”有機物の分解能力”に優れています。また酸性系洗浄剤の特性は、無機質物(鉄分やミネラル成分)やアルカリ性の汚れである水あか除去に強いとされていますが、”溶かして落とす”強力な洗浄力はアルカリ性洗浄剤より強いのが特徴です。扱いには十分な注意が必要です。

「水あか専用クリーナー」はプロも使う、
酸性系の特殊洗浄剤。

 

豪雪地域が多い新潟では雪道の融雪に消雪パイプが設置されています。パイプから噴出される地下水は新潟地域特有の鉄分多く含んでいるため、放っておくと白いクルマは黄色く変色する”黄ばみ汚れ”が付着してしまいます。これは鉄分が酸化した「サビ汚れ」で、一度付けてしまうとまるで塗装したようにカーシャンプーなどでは落ちない厄介な汚れ。地元民を悩ませるものでした。そうした地域特有の悩みから開発されたのが「水あか専用クリーナー」です。
クルマ専用にチューニングされていますが、全国で類を見ないそのサビ汚れに絶大な効果を発揮し、鉄粉汚れ・イオンデジポット・ミネラル系の汚れにもその洗浄能力は絶大です。元はプロが使う「特殊洗浄剤」です。使用上の注意を熟読され、隠れた部分などでテストしてからお使いください。

「強力アイアンクリーナー」は、
作業性に優れたアルカリ性洗浄剤。

 

強力アイアンクリーナー作業性の良さが特徴です。アルカリ性洗浄剤ですが、鉄粉汚れにチューニングされ、基材が鉄粉と化学反応を起こして紫色に変色し、鉄粉が分解されたことを示してくれます。 油分の分解や鳥のフン・カビなどの有機物系汚れに安定した効果を発揮します。NG箇所がなく比較的イージーにボディ全体に施工できますが、それでも強力な洗浄剤ですので、隠れた部分などでテストしてからお使いください。

水あか専用クリーナーと
強力アイアンクリーナーの使い分け。

 

クルマ全体の洗浄・特にウインドウガラスからルーフまで、またボンネット・トランク上辺などは「強力アイアンクリーナー」が最適です。空に向いた部分は鳥のフンや虫の由来の汚れ、ボンネットへの虫の張り付きなど有機物系の汚れが発生しやすいためです。
「水あか専用クリーナー」は非常に強力な洗浄力のため、ガラスへの施工はNGです。特にフロントガラスの微細なワイパー傷などに入り込み乾燥させてしまうと白く焼きついたような状態になるため、ガラス周りは薬剤が付着しないように注意が必要です。その意味でもボディ上部は「強力アイアンクリーナー」が使いやすといえます。タイヤホイールの洗浄にも最適です。
ドア下部・タイヤ周辺などボディ腰下の汚れは、鉄粉・イオンデジポット・雨に跳ねあげられたミネラルを含む汚れなど無機質系の頑固で酷い汚れが付着しがち。汚れ方も上部に比べれば過酷な部分といえます。ここは「水あか専用クリーナー」で部分的に施工することをお勧めいたします。

水あか専用クリーナー > 強力アイアンクリーナー。

 

このように洗浄力は「水あか専用クリーナー」が「強力アイアンクリーナー」より強くなっています。「強力アイアンクリーナー」も十分強力なのですが、「水あか専用クリーナー」はプロも使う「特殊洗浄剤」といった位置付けになります。「強力アイアンクリーナー」で落ちなかった箇所は「水あか専用クリーナー」で落とすようにするとバランスよく洗浄作業ができます。適材適所でご利用ください。