降雪量の少ない地域でもスタッドレスタイヤは必要?

この週初め関東・甲信の太平洋側に降雪をもたらした天候で、想通り混乱が起きてしまいました。「首都圏や太平洋沿岸部でもスタッドレスタイヤは必要か?」といった議論もされているようです。今日はその辺を深掘りしてみたいと思います。おつきあいよろしくお願いいたします。

全国各地どこで降雪してもおかしくない時代です。

 

地球全体としてみた場合、温暖化により降雨量が減少しています。日本近海ではエルニーニョ現象により秋になっても夏のような気温が下がらない現象が起こりましたが、資料を見ていただければ分かる通り、高緯度の寒気は日本付近にグッと降りてきているのが分かります。寒気と暖気のせめぎ合っているのが日本付近ですね。だから降雪の翌日はまた暖かく10度以上の寒暖差なんて時が訪れます。今回のように日本海側は穏やかなのに首都圏に雪が積もるという、極端な天候もなんとなく理解できるような気がします。

出典:大気再解析データ(JRA-55アトラス)

降雪量の少ない地域でもスタッドレスタイヤは必要?

 

そうした意味において冬季はスタッドレスタイヤに履き替えることは重要だと思います。ここ新潟市においても圧雪路は冬季においても数日しかありませんが、スタッドレスタイヤに履き替えることは当たり前でドカ雪でもない限り都市機能が麻痺することは稀です。みなさんスタッドレスタイヤに履き替えているからですね。そうした意味においてスタッドレスタイヤに履き替える習慣の少ない地域の方は、雪の日はできる限りクルマでの外出は控えた方が無難ですね。スタッドレスタイヤを履いていたとしても前を走るクルマが普通タイヤだったりしたら渋滞してしまうからです。雪国の人は降雪時に普通タイヤで走り出すなんでことは考えただけでも恐ろし過ぎて絶対しないものです。

もう一つ降雪量の少ない地域でもスタッドレスタイヤを勧める理由。

 

一般的に普通タイヤは外気温7度前後を境としてそれ以下になれば本来の性能を発揮できなくなると言われています。スタッドレスタイヤは低気温でもゴムが硬くならない設計がなされています。低気温時の夏タイヤはスリップしやすい状況におかれます。そうした意味においても降雪量の少ない地域でも冬季はスタッドレスタイヤを勧める理由です。

最後に

 

やはり近年のような荒れた天候時は、新潟に於いても降雪時はノロノロ運転。正直なところスタッドレスタイヤの絶対的雪上性能はあまり意味をなしません。降雪時はできる限りクルマでの外出を控えたほうが無難です。電車などの交通機関を利用するのがベストですね。まだまた寒い日が続きますが、皆様お体にはお気をつけください。

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