黄砂・PM2.5には人もクルマも要注意。

今週は黄砂の飛来が広範囲で観測されました。また花粉もピークを迎えるそうです。ここ新潟でもすでにクルマに小麦粉をまぶしたのかと思うほど降り注いでいます。黄砂やPM2.5、花粉などの、クルマに与える影響について少し調べてみました。お付き合いください。

冬場とはまた違う、春先のクルマ汚れ。

 

毎年のことではありますが、4月に入ってからは花粉や黄砂で洗濯物を外に干せなかったり、マスクをして外出したり、なかなか大変な時期です。ここ新潟や日本海側は黄砂の飛来で、クルマは小麦粉をまぶしたようになってしまいます。これだけの汚れを被ることは1年を通じてそうありません。

黄砂には大陸からの土壌由来の微粒子に有機物質や化学物質、さらに微粒子であるPM2.5には大気汚染物質の有害物質が含まれるため、呼吸器系の健康問題を引き起こす可能性もありますから、クルマもさることながら、人間への影響を優先に考えなければなりませんね。

黄砂が降り注いだ後、雨に打たれたクルマのボディ

クルマも呼吸器系にご注意を。

 

以前花粉対策で少し触れましたが、何しろ黄砂・PM2.5は微粒子ですから色んな隙間に入り込んでしまいます。人間のマスクにあたるエアコンフィルター掃除もお薦めいたします。また、影響は少ないとは思いますが、エンジンの空気吸い込み口にあるエアフィルターも、点検も兼ねて作業できる人は掃除しておくのもよろしいかと思います。

エアコンフィルターは意外と汚れています。

問題はやはりボディの黄砂汚れです。

 

一晩で降り積もる微粒子の黄砂は量も多いはずですから、隙間にも入り込んで洗車しても汚れが残ります。ドアの開口部、ガソリンキャップの周辺、ボンネット・トランクの開口部なども掃除することもお勧めいたします。

水アカ専用クリーナーでトランク開口部にたまった黄砂を洗い落としました。手の入りづらい箇所でもスッキリ綺麗になります。

特にイオンデポジットにはご注意を。

 

さらに黄砂によりイオンデポジットが出来やすくなります。イオンデポジットとは雨などでボディに残る水分(水玉)にカルシウム成分が溶け出し、ボディの熱により水分が蒸発した後、白い固形物として焼きつく現象です。黄砂にはカルシウム成分を含んだミネラル分が多量に含まれていますから、放置した状態で朝露や雨で濡れた後、酷いイオンデポジットが非常に出来やすくなってしまいます。

黄砂で出来たイオンデポジット

イオンデポジットを「水あか専用クリーナー」で落とします。

 

こうなるとカーシャンプーでは落とすことは難しくなります。その場合は「水あか専用クリーナー」で固着物を化学分解して落とすことが可能です。この時期はそろそろ気温も上がり、ボディもすでに熱く焼けている場合もあります。一度水でボディを冷ます、日陰で作業をするなど、パッケージの注意事項を良く読み込んでから作業を開始してください。

また、これだけの汚れを被ることは1年を通じてそうありません。この際クルマ全体に「水あか専用クリーナー」で処理をすることで、黄砂による「うす汚れ」をスッキリ撃退するのもお勧めです。

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