台風時の冠水走行はダメ。ウォーターハンマーによる重大故障の原因に。
2024年9月11日(水曜日)
台風による豪雨のニュースで冠水した道路を走るクルマが映し出される度に思うことは「うぁ〜クルマ大丈夫かな!」。実は冠水走行でエンジンが止まった場合、ウォーターハンマーによる重大な故障を引き起こしている可能性があります。今回はその辺を深掘りしたいと思います。ぜひお付き合いください。
実は怖い冠水走行。
ガソリン車が冠水走行した場合、エンジンの空気吸入口から水を吸い込むと、ウォーターハンマーと呼ばれる現象が発生し、エンジン内部が破損する可能性があります。
冠水走行は水深約30cm以上。タイヤの高さ約半分くらいですが、冠水走行によりクルマ前面に水圧がかかるため、エンジンルームの比較的上にある空気吸入口まで水が上がります。車種の空気経路構造によってはもっと簡単に水が入り込み易かったりもします。
ウォーターハンマーは故障というよりエンジンを破壊してしまう恐ろしい現象。「あんなに丈夫なエンジンが壊れるのか?」と疑問を持たれるかと思いますが、少し解説したいと思います。
水は圧縮できない。
だから丈夫な金属部品が壊れる。
エンジンに詳しくない方でもエンジン内部にはピストンがあり、ガソリンと空気の混合ガスを送り込み、そのガスをピストンが圧縮して点火し、爆発してエネルギーに変えます。混合ガスではなく水を吸い込んだ場合、ピストンは水を無理やり圧縮しようとした結果、ピストンのクランク軸やクランクシャフトといった丈夫な金属部品が曲がったり、ピストンを突き破ったりして、修復不能になるほどのダメージを与えます。水など液体は圧縮性がないからです。これをウォーターハンマー現象と言います。(注射器を想像してもらうと分かり易いですね)
エンジン分解は高額修理。
こうなると、エンジンを分解しての修理となりますが、クルマからエンジンを下ろし全てエンジンの中心部の分解となるため、非常に高額な修理となり廃車を余儀なくされる方も多くなります。車両保険では無理な冠水走行は過失と見なされ補償額が減額される可能性もあります。お気をつけください。
最後に。
如何でしたか?道路の冠水時はぜったい無理して走行しないことが重要ですね。
冠水走行に関してネットで調べると私と同じようにびっくりする方が多いようです。このサイトを見ていただいている方の大半が周知の事実だと思いますが、意見で多かったのは「知らなかったというドライバーが多いのだろう」とのことでした。
また、エンジンが停止して冠水路を漕いで歩く場合、地面が見えないため排水溝などの深みに落ちて怪我する危険もあります。この秋もまだまた台風の予断が許されません。家族などで情報交換するのも大切ですね。
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