問題の本質はなんだろう。

長きに渡るダイハツによる一連の認証不正問題には少しびっくりしましたが、日本の経済やダイハツ関係で普通に働いている方に多大な影響が出なくて個人的にはホッとしてしまいました。今回の件は様々に言われていますが、利益の少ない軽自動車は製造コストも抑えなければならない。また開発にも時間をかけられない大急ぎに少し無理がたたった。本質はその辺にもあるようですね。「無理しないで」といってあげたいところです。

日本人はかわいいが好き。

世間からそっぽを向けられるどころか変わらず話題に溢れる軽自動車。経済的だから？税金がお得だから？いえいえそれだけではありませんね。その証拠に80年代イギリスのミニという小さくかわいい車がありました。発売から性能的にも旬を過ぎていましたが、日本でミニブームが起こり、いつ生産終了してもおかしくない状況を日本が支えるほどの人気だったのです。熱狂的ともいえる事例から日本人は小さいが本当に好きなのだと思いました。

調べていたら面白い本を発見しました。

「日本史の謎は地形で解ける」（竹村公太郎著）という少し古い本です。著者は元建設官僚の大学教授・研究者ですが、この方は地形や気象から歴史を解明してみせるのです。例えば「エジプトピラミッドの謎」。どうやって造ったかはほぼ解明されていますが、何の目的で造られたかが未だ謎です。長らく「王家のお墓」説がありましたが、王家のお墓は別な場所で発見されてるため現在は間違っているとされています。また、雨季の公共事業説。これも1000年も続くとは到底思えません。

著者はナイル西岸に100に及ぶピラミッドは「からみ工法による堤防」。少し異質なギザのピラミッドは「灯台のようなもの」と解きました。ギザのピラミッドが建設された年代は海面が5mも高く、ナイル川はピラミッド近辺から地中海に流れ込んでいたようです。海面が低下してからこの辺一帯は湿地帯に変わり耕作ができる肥沃な大地に生まれ変わりました。これはエジプトの民も喜びました。出現した干潟は広大な大地であるがゆえ自分の位置がわからなくなる。目印として高台に巨大なピラミッドを建造し、ピラミッドに大理石が貼ってあったことは有名ですが、これはミラーとなり太陽光でキラキラ輝き反射します。そのために正四角錐にする必要があったとのこと。この説はエジプトの政府系識者もストンと腑に落ちると言わせたほどの説だそうです。すごい。

興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。ほとんどが日本の歴史に関しての地形や気象からみた考察ですが、大変おもしろいです。

小さい好き・もったいない好きは
日本独特の文化。

この著者は日本人の小さい好きに関しても「縮めてしまう・細工する性向」と言いいます。日本は山岳地形で世界と比較してもあまり動けない民族で、悠久の昔から旅行で移動するには荷物を最小限にする必要があり、旅行道具を小さく細工することに熱心でした。そうしたミニマリストの習慣がDNAに息づいているのでしょう。至らない様を「不細工」と言ってしまうとは、ここからきているようです。

また、「もったいない」という慣習も世界では違います。遊牧民族のように使い捨てて新天地で調達するようなスタイルはとることができず。動けない環境の中で与えられた資源をリサイクルしながら最大限に生かす知恵がもたらした生活スタイルと言われています。なるほどですね。

物を大切にする文化。手前味噌ですが、ぜひサンエスのカーメンテナンス製品で愛車を大切にしてあげてください。

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